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[感想] 鹿の王 ユナと約束の旅 

鹿の王 アニメ・映画レビュー
ダルク
ダルク

どうもダルクです
先日「鹿の王 ユナと約束の旅」を見てきたので、
感想レビュー記事を書きます

ネタバレに配慮して書きますが、
多少本作のストーリー内容に触れますので、
ご留意ください

筆者は原作の鹿の王を読んだことがありません
よって、解釈や前提設定を誤認している可能性があります

あくまで映画で初めてこの作品を見た感想ということを、
ご承知ください

総評:鹿の王 ユナと約束の旅

まず総評ですが、

原作未読でも楽しめるファンタジー作品

といった印象です

原作を読んだことのない筆者も、
事前知識が全くない状態で十分楽しめました

ただ、全体として、
かなりハイペースで物語が進んだ印象があります

素材がいいだけに、もう少しじっくり見たかったかもしれません

ダルク
ダルク

雰囲気的には、

「もののけ姫」や「ゲド戦記」

に近い感じがしましたね

概要:鹿の王 ユナと約束の旅

作品概要を述べます

本作は、2015年度の本屋大賞と日本医療小説大賞をダブル受賞した、
上橋菜穂子によるファンタジー小説「鹿の王」を原作としてます

ダルク
ダルク

原作はファンタジー小説の金字塔です

鹿の王の世界観とあらすじ

私は予備知識ゼロで作品を見ましたが、
作品の世界観は時間が経てば初見でもわかるような構成になっていました

ただ、ある程度事前知識があった方が、
より自然に作品に入っていけると思うので、
公式ページから引用して紹介します

かつてツオル帝国は圧倒的な力でアカファ王国に侵攻したが、
突如発生した謎の病・黒狼熱(ミッツァル)によって帝国軍は撤退を余儀なくされた。

以降、二国は緩やかな併合関係を保っていたが、
アカファ王国はウィルスを身体に宿す山犬を使ってミッツァルを再び大量発生させることで反乱を企てていた。

ミッツァルが国中で猛威を振るう中、山犬の襲撃を生き延びたヴァンは身寄りのない少女ユナと旅に出るが、その身に病への抗体を持つ者として、治療薬開発を阻止したいアカファ王国が放った暗殺者サエから命を狙われることになる。

一方、治療薬を作るためヴァンの血を求める医師のホッサルも懸命にヴァンを探していた―― 。

様々な思惑と陰謀が交錯した時、運命が動き始める。

https://shikanoou-movie.jp/#trailer
ダルク
ダルク

公式PVもあります(*´▽`*)

感想&みどころ:鹿の王 ユナと約束の旅

作品の細かな感想について、
述べていきます

美しい世界観を丁寧に描いた作品

中世の街並みと丘

この作品の素晴らしいところは、
世界観の描き方だと思います

約2時間という限られた尺の中で、
二国間の戦争の歴史や時代背景、
複雑で陰謀渦巻く政治情勢、
やや中世の世界観と文化、そこに根付く人々の生活など、
非常に丁寧に描きつつ、
短い尺で理解できるような構成になっていました

このあたりのまとめ方は見事でした

さらに映像もとても美しいので、
美しい世界観を際立たせていたと思います

ダルク
ダルク

特に自然の表現が良かったですね

タイトル「鹿の王」の秀逸さ

森に佇む牡鹿

この記事はなるべくネタバレが無いように書いてるつもりですが、
このタイトル「鹿の王」がある意味でネタバレです

そのくらい、映画を観終わったとき、

ダルク
ダルク

なるほど、
それで「鹿の王」なのか

と、してやられた感じになりました(笑)
いいオチであり、伏線でしたね

というのも、この作品、
「鹿の王」というキーワードは作中1回しか出てきません
(しかもあまり重要な感じではない)

この物語の中核を成す重要なキーワードは、
「犬の王」なんですよね(;・∀・)

それなのにタイトルはあえて「鹿の王」…
その理由はエンディングぐらいでわかるという、
上手いシナリオ構成だなと思いました

あくまで原作未読の感想ですが、
物語を介して「犬」と「鹿」がそれぞれ、
「死」と「生」の象徴として対比されて描かれている気がしましたね

未知の病に立ち向かう医師の姿勢が…

乳鉢と乳房と、薬

本作品の主人公はヴァンという男ですが、
もう一人の主人公格として、
医師のホッサルがいます

鹿の王の世界では謎の病・黒狼熱(ミッツァル)が蔓延しており
ホッサルはこの未知の病の解明のために奔走します

個人的には、今のコロナ禍の中で奔走してきた、
現実世界の医師たちと重なり、
感じ入るところがありました

「未知の病の先に、私は何を見るのか」

その答えが何だったのか…

やはり尺が短いためか人物の掘り下げがもう少し欲しい

気になったところを上げるとすると、
人物の掘り下げもう少し欲しかったですね

主人公のヴァンの過去や背負っている因縁は、
回想で軽く説明されていますが、
詳細までは語られていません

もう少し彼の心の傷を理解できれば、
ユナに心を許した彼のもっと共感し、
感情移入出来たかもしれません

ダルク
ダルク

もののけ姫のアシタカもそうなんだけど、
この主人公、動じなさすぎる(笑)

主人公に限らす、
全体的にもう少し掘り下げてほしかった気がします

原作ファンにとっては物足りないかも

本作の感想として、
原作未読でも楽しめるファンタジー作品
と表現しましたが、
おそらく原作はもう少しリアル路線だと思います

そういった意味では、
原作ファンにとってはファンタジー要素が多すぎて、
違和感があるかもしれません

まとめ: 鹿の王 ユナと約束の旅

最後にまとめます

原作未読でも楽しめるファンタジー作品

世界観の描き方が素晴らしい

「鹿の王」のタイトル回収が秀逸

ダルク
ダルク

あまり話題になっていませんが、
一見の価値は十分にあります

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