どうもダルクです
今日は映画「アイの歌声を聞かせて」
について感想を述べます
私がこの映画の存在を知ったのは、
劇場版SAOを映画館に観に行った時でした
SAOの感想記事
劇場版オリジナルアニメということで、
TVを持っていない私には情報が入ってきていませんでしたが、
予告PVで心惹かれたので、また映画館まで足を運びました
ミュージカルアニメということで、
少し前に公開された「竜とそばかすの姫」のようなテイストかと思いましたが、
あらゆる意味で真逆の作品でした
今回は前回レビューした、
「竜とそばかすの姫」と比較もしつつ、
感想を書いていきたいと思います
核心に触れるネタバレはなしでいきます
関連記事
アイの歌声を聴かせて イントロダクション&ストーリー
まず作品概要とメインストリーについて、
軽く触れます
全て公式HPより引用です
まずは作品概要
最後にきっと、笑顔になれる――。
ポンコツ“AI”とクラスメイトが織りなす、爽やかな友情と絆に包まれたエンターテインメントフィルムが誕生!
監督は「イヴの時間」、『サカサマのパテマ』などで海外からも注目を集め、アニメーションの新たな可能性を切り拓いている吉浦康裕。自身が得意とする「AI」と「人間」の関係というテーマを、高校生の少年少女たちが織りなす瑞々しい群像劇という形で描写し、圧倒的なエンターテインメントフィルムとして仕上げている。
キャラクター原案には、気鋭の漫画家・紀伊カンナ、共同脚本には、『コードギアス』シリーズや「SK∞ エスケーエイト」の大河内一楼が参加。また、劇伴・劇中歌は「SK∞ エスケーエイト」の高橋諒、「プリパラ」「ドリフェス」の松井洋平が作詞を担当。
ちょっぴりポンコツなAIの主人公・シオンを土屋太鳳が演じ、多彩な楽曲たちをエモーショナルに歌い上げる。もうひとりのヒロインであるサトミを福原遥、幼馴染のトウマを工藤阿須加が演じ、小松未可子、興津和幸、日野聡といった実力派声優も集結!
https://ainouta.jp/introduction.html
ストーリー概要です
※公式なのでネタバレありません
景部高等学校に転入してきた謎の美少女、シオン(cv土屋太鳳)は抜群の運動神経と天真爛漫な性格で学校の人気者になるが…実は試験中の【AI】だった!
シオンはクラスでいつもひとりぼっちのサトミ(cv福原遥)の前で突然歌い出し、思いもよらない方法でサトミの“幸せ”を叶えようとする。
彼女がAIであることを知ってしまったサトミと、幼馴染で機械マニアのトウマ(cv工藤阿須加)、人気NO.1イケメンのゴッちゃん(cv興津和幸)、気の強いアヤ(cv小松未可子)、柔道部員のサンダー(cv日野聡)たちは、シオンに振り回されながらも、ひたむきな姿とその歌声に心動かされていく。
しかしシオンがサトミのためにとったある行動をきっかけに、大騒動に巻き込まれてしまう――。
ちょっぴりポンコツなAIとクラスメイトが織りなす、ハートフルエンターテイメント!
https://ainouta.jp/introduction.html
総評:アイの歌声を聴かせて
まず総評です
2021年のアニメ映画で一番よかった
※私が観た中で
とにかく素晴らしかった
- 序盤の違和感が全て終盤に繋がる伏線となる圧巻のシナリオ構成
- 際立つ登場人物の魅力と役割
- ミュージカルのクオリティが素晴らしい
- 特別なメッセージ性は強くない
と、こんな感じですね
感想レビュー詳細:アイの歌声を聴かせて
詳細レビューに入ります
序盤の違和感が全て終盤に繋がる伏線となる圧巻のシナリオ構成
まずこの作品が一番素晴らしいと感じたのは、
シナリオ構成の上手さです
約2時間弱の尺の中で起承転結がしっかりしています
何よりも序盤の強烈な違和感が全て伏線なっており、
終盤に全てつながったときは感動で鳥肌が立ちました
正直、映画の序盤は違和感だらけで、
あ。この映画観たの失敗かも(;・∀・)
と思っていますが、後半……
あ。神作だ(/・ω・)/
となりました
違和感は全て驚きと感動にすり替わります
ミュージカルであることには意味がある、
あなたを幸せにしたいのには理由がある
全ての違和感に意味があります
このシナリオ構成力には脱帽です
際立つ登場人物の魅力と役割
この作品はAIのシオン、
主人公のサトミ、幼馴染のトウマ、
人気者のゴッちゃん、ゴッちゃんの彼女のアヤ、
柔道部のサンダーの6人がメインで進行するのですが、
それぞれのキャラクターのキャラがしっかり立っています
それぞれのキャラが魅力であり、
しっかりと役割を果たすだけでなく、
ストーリーに深みと味わいを与えている印象です
こんな仲間が欲しかったな(・ω・)ノ
ホントにキャラクター含め作品の構成が上手いと思いました
ミュージカルのクオリティが素晴らしい
「アイの歌声を聴かせて」というタイトルに違わず、
ミュージカルアニメになっています
正直、序盤の中でも突然歌い出すところは特に違和感が凄いので、
コレ、ミュージカルの必要あるのか?
とか思っていましたが、
結論から言うとミュージカルでなければダメでした
繰り返しますが、
全ての違和感には理由があります
全てが繋がった終盤の盛り上がりは半端ではありません
作中の曲では、「Lead Your Partner」が好きですね
↓の序盤の曲がそうです(*´▽`*)
特別なメッセージ性は強くない
これは賛否が分かれるかもしれませんが、
この作品には特別強いテーマとかメッセージ性は感じませんでした
シンプルに、
”感動的で爽快な青春映画を作った”
といった感じです
それゆえにまとまりが良い
AIとの友情とか、家族愛とかも描かれますが、
それがメインではなく、
あくまでストーリーのアクセントといった感じでしょうか
「竜とそばかすの姫」との比較
オマケですが、同じミュージカルアニメ作品の、
「竜とそばかすの姫」との比較 をしてみました
似たような作品かと思ったら案外、対称的な作品でした
参照記事
シナリオ構成面
前述したとおり、
「アイの歌声を聴かせて」が終盤に非常に多くの伏線を回収し、
見事に着地するのに対し、
「竜とそばかすの姫」は逆に終盤に急展開で置いてけぼりになった印象です
ストーリーの構成力の差が顕著でした
登場人物の魅力
これは圧倒的に 、
「アイの歌声を聴かせて」 が素晴らしかったです
登場人物全員好きになりました
逆にいうと、
「竜とそばかすの姫」は登場人物の魅力や役割が、
少し物足りなさすぎました
「竜とそばかすの姫」 の仲間3人は、
正直いる意味が分からなかった
ミュージカルのクオリティ
ミュージカルの出来はどちらも素晴らしかったですが、
映像も含めた迫力では 「竜とそばかすの姫」 が、
やはり傑出していると思います
「アイの歌声を聴かせて」 が、
アニメに歌がついているといイメージなら、
「竜とそばかすの姫」 は、
歌にアニメがついていると言ったところです
ウェイトの問題ですが「竜とそばかすの姫」は、
MVを見に行く感覚に近いと思います
メッセージ性
「竜とそばかすの姫」 は、
いろんなテーマやメッセージ性を持った作品ですが、
それゆえに全てを消化できずに終わってしまった感があるのに対し、
「アイの歌声を聴かせて」 は、
単純に”感動的な青春作品”を作るといったコンセプトのような気がします
それゆえにストーリーもまとまりやすく、
キレイに着地したイメージですね
同じミュージカルアニメ映画だけど、
対照的ですね
まとめ:アイの歌声を聴かせて
最後にまとめます
2021年アニメ映画を代表する傑作です
久しぶりに人に勧めやすい良い作品を見ました
- 序盤の違和感が全て終盤に繋がる伏線となる圧巻のシナリオ構成
- 際立つ登場人物の魅力と役割
- 素晴らしいクオリティのミュージカル
が見どころですね
王道の青春痛快物語!!
自信を持ってお勧めします
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