どうもダルクです(/・ω・)/
今回は、非破壊検査技術者資格の中の、
MT-2(レベル2)の筆記試験対策について、
解説していきます
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非破壊試験技術者資格とは
非破壊試験技術者資格とは、
金属や構造物を破壊せずに、その内部のきずや表面のきず、
あるいは劣化の状況等を非破壊検査技術を用いて検査をする、
技術者の技量を認定する資格のことです
以下、
日本非破壊検査協会からの引用です
同一の規格、同一の手順書に従って行う検査であれば、
誰が行っても、何度行っても同じ結果、同じ評価が得られなければなりません。そのため、非破壊試験技術者の技術レベルを一定にしておく必要があり、
その要求から国内においては、
一般社団法人 日本非破壊検査協会が非破壊検査技量認定規程(NDIS 0601)によって、
技術者の技量認定試験を実施し、
技術者の技量認定を行ってきました。一方、世界各国で実施されている非破壊試験技術者に対する
一般社団法人 日本非破壊検査協会より http://www.jsndi.jp/qualification/
技量認定制度を国際規格(ISO 9712)をもとに国際整合化をしていく動きがあり、
日本非破壊検査協会でも
日本非破壊検査協会規格(NDIS J001:ISO 9712)に基づいた認証制度を
1998年から実施しておりましたが、JIS Z 2305の制定に伴い、
認定制度(NDIS 0601)、認証制度(NDIS J001)をJIS Z 2305に基づく認証制度へ融合一元化して、2003年度より実施しています。
非破壊試験技術者資格の種類
非破壊試験技術者資格は、
非破壊検査の種類とレベルに応じて複数の種類があります
部門は以下の、
- 放射線透過試験(RT):Radiographic Testing
- 超音波探傷試験(UT):Ultrasonic Testing
- 磁気探傷試験(MT):Magnetic Particle Testing
- 浸透探傷試験(PT):Liquid Penetrant Testing
- 渦流探傷試験(ET):Eddy Current Testing
- ひずみ測定(SM):Strain Measurement
があり、
レベル1、レベル2、レベル3までのレベルがあります
今回取り上げるのは、
磁気探傷試験のレベル2、
通称 MT-2です
非破壊試験技術者資格の合格率と難易度
試験の合格率は部門によっても多少異なりますが、
レベルごとに公開されており、
2019年のレベル別合格率はそれぞれ、
- レベル1 35.9%
- レベル2 24.7%
- レベル3 9.6%
となっています
レベル2は約5人に1人くらいの合格率です
レベル1より少し難しいですね
とはいえ、レベル2は基本レベル1に合格できる人しか受けないので、
実際の難易度の差は合格率の差より、
さらにあると思った方がいいと思います
MT-2(レベル2)の試験内容
レベル1の試験の内容は、
一次試験の筆記と、二次試験の実技に分かれます
一次試験(筆記) 四肢択一式:120分
- 一般問題 – 基礎知識に関する問題
- 専門試験 – NDT の適用に関する問題 ※NDT:Non-Destructive Testing
二次試験(実技):70~165分
基本的にはレベル1と同じです
2022年秋季では一般問題、専門試験それぞれ35問だったので、
一問あたり2分もありません
さっと解ける訓練はしておきましょう
MT-2の出題範囲と難易度 (レベル1とレベル2の違い)
まず試験の分析をします
レベル2とレベル1の出題分野に特に大きな違いはありません
レベル2の方がレベル1の内容を深堀して、
情報量を増やして出題範囲を広げたイメージでいいです
よって、レベル1の知識があることは前提となりますが、
レベル2のテキストから勉強しても支障はないと思います
あとは問題の選択肢が非常にややこしくなりますので、
ポイントだけではなく前後情報まできちっと押さえる必要があります
磁気探傷試験レベル2(MT-2)の筆記試験対策
磁気探傷試験レベル2(MT-2)の一次試験(筆記)について、
私が実践した学習法について解説します
本ブログにはMT-1(レベル1)の勉強法もあります
そちらも参照ください
MT-1の勉強法
MT-2 筆記試験対策①:テキストの読み込みは必須
レベル2に合格するために必要な要素として、
レベル1との最大の違いはテキストを読み込む重要性です
前項の、
『MT-2の出題範囲と難易度 (レベル1とレベル2の違い)』
で触れましたが、
レベル1はレベル2の内容のポイントを押さえた内容のため、
問題集をやり込めばテキストの読み込みは最低限ですみました
ですがレベル2は範囲が広い上に、
選択肢も文脈の一部を微妙に変えたひっかけも多いため、
テキストの文言を丸暗記するくらいの覚悟で読み込まないといけません
一見正解の選択肢も微妙に間違っているパターンが多く、
要点だけを書きだした場合は見落とすことがあります
レベル2の勉強していると、
どうでもいい(あまり重要でななさそう)な、
テキストのわかりにくい文言まで覚えないといけないので、
非常にイライラしました(;・∀・)
非破壊検査協会の公式テキストがかなりまとまりが悪いので、
余計に大変です
レベル1のように問題集に出るとこだけを覚えようとすると、
テキストの周辺文章を丸ごと暗記しないいけないことに気が付くと思います
MT-2 筆記試験対策②:問題集を最低3周は解く
レベル1の時もそうでしたが、
公式問題集を解くのはとても効率的な勉強法です
レベル2の場合は単語(キーワード)を覚えるというより、
文章を覚えることが必要なため、
テキストと問題集を反復して覚えましょう
最低でも3周は解いてください
また、試験では全く同じ問題はでませんが、
選択肢自体は同じような文言で出されることが多いです
よって問題集を解く際は、
正解以外の選択肢がなぜ間違っているのかを必ず理解してください
正解の選択肢だけ憶えてもダメです(;・∀・)
MT-2 筆記試験対策③:問題集をもとにテキストの情報を整理する
さて、レベル2はテストの選択肢が長ったらしく、
微妙に重要でもなさそうなところが捻って出されるので、
テキストの読み込みが重要だと対策①で述べました
ただこのテキストは非常に長ったらしい上にまとまりが悪いです(;・∀・)
例えば「磁粉」については、
3章でメインに出てきますが5章にも出てきます
項目が章を跨いで散らばっているので、
必要な記述がどこにあるのか探すのが非常に面倒です
例えば磁化の方法は、
磁束の与え方から
- 通電法
- 磁束投入法
磁化の時期から
- 連続法
- 残留法
仕様する電流の種類から
- 直流磁化
- 交流磁化
とそれぞれの観点から分類されますが、
これらの情報がなぜか一か所にまとまっていません
磁粉はその種類で
- 湿式磁粉
- 乾式磁粉
と
- 蛍光磁粉
- 非蛍光磁粉
でわけることができます
で、具体的な磁化方法に
- 極間法
- 軸通電法
- コイル法
- 電流貫通法
- プロット法
などが出てきて、
さらに磁化対象として
- 鋼板
- 棒鋼
- 鋳鍛造品
- 溶接部
などが出てきます
きちんと整理できていますね
問題はここからで、
例えば間違った選択肢として
が与えらていた場合、
この答えがテキストの極間法のところにあるのか、
溶接部の説明のところにあるのか、
はたまた磁粉の項目にまとまっているのか、
見当が付かず答えを探すのに難儀します
情報が散らばりすぎている(;・∀・)
本当にわかりづらい…
テキストの章を跨いで点在する情報を、
いかに結び付けて整理しなおすかが重要です
磁気探傷試験レベル2(MT-2)の目標学習時間
上記の対策を実施するのためには、
学習時間は30~60時間ほど欲しいところです
ひたすらテキストを読み込み、
問題集を周回し項目を整理する必要があるため、
効率よく短時間では難しいです
逆に言えば、
時間をかければ確実に合格できる試験だと思います
まとめ:磁気探傷試験レベル2(MT-2)の筆記試験対策
最後にまとめます
磁気探傷試験レベル2(MT-2)の筆記試験対策として
- テキストの文言を暗記するつもりで読み込む(レベル1に比べ特に重要!!)
- 問題集を最低3周し、正解以外の選択肢も間違い箇所がわかるようにする
- 磁化方法、磁粉、磁化対象の関係を紐づけ整理しなおす
- とにかく上記を繰り返すだけの時間を確保する
果報を祈ります(*´▽`*)
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