![ダルク](https://alchemist-of-babylon.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_20200307_185359.jpg)
どうもダルクです
今回はセクターローテーションについて、
長期投資家目線で解説します
最近、SNS上では、
セクターローテーションという言葉が散見されます
個人的には使われ方にかなり違和感があるので、
セクターローテーションについて解説し、
考え方と対処法について私見を述べます
結論:
長期投資の場合、セクターローテーションは景気循環の中で語るべき
数日間のセクター間の値動きなど、気にする必要はない
長期投資の場合は、時価加重平均型のインデックスで事足りる
アクティブ運用で積極的に利益を得るにはセクターETFを使うとスマート
では行きます
セクターローテーションとは
![セクターローテーション](https://cdn.pixabay.com/photo/2014/04/03/10/52/circle-311551_960_720.png)
まず、
セクターローテーションの定義について紹介します
以下は、野村證券からの引用です
景気の動向を把握した上で、景気の局面変化ごとに、有望な業種別銘柄群に投資対象を切り替えていく投資戦略のこと。
景気の波を、谷底に達した時を出発点にして、拡大期→成熟期→後退期→停滞期とすると、それぞれの局面で高い投資成果を達成する産業群には、一定のパターンが見られる。
実際の投資では、このパターンを認識した上で、産業内での企業間格差にも注目する必要がある。
野村ホームページより
要約すると景気局面ごとに、
投資のセクターを切り替えていく投資戦略のことですね
景気循環とセクターローテーション
さて、景気循環とセクターローテーションが、
切っても切れない関係があることがわかりましたね
ここでは、景気循環とセクターの関係について解説します
下記は主な景気循環の流れと、
各局面で強いセクターの関係を示します
![](https://a248.e.akamai.net/f/248/29350/7d/pict.sbisec.co.jp/sbisec/images/base/g_market_report_fo_hiro_161205_02.png)
景気循環は主に、
拡大期→成熟期→後退期→停滞期の4つのフェーズでローテーションします
![ダルク](https://alchemist-of-babylon.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_20200307_185359.jpg)
好況期→後退期→不況期→回復期
と分類する人もいますね
つまり景気は数年~数十年の周期で循環しており、
それにより強いセクターも循環するのです
景気拡大期
景気拡大期は、景気が高く金利が低い状態です
この局面では、ハイテクや金融株が大きく伸びるセクターと言われています
![ダルク](https://alchemist-of-babylon.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_20200307_185359.jpg)
近年の米国はGAFAMなどの、
ハイテク銘柄の躍進が記憶に新しいですが、
景気拡大にはハイテクが市場を席巻するということです
景気成熟期
景気成熟期では、工業株や素材株、
一般消費財のセクターが強い傾向があります
堅実な生産・消費のセクターが強い印象です
景気後退期
景気後退期は原油などのエネルギーセクターが強くなります
景気停滞記
停滞記は通信、公共事業などの、
インフラ関係セクターが強くなります
![ダルク](https://alchemist-of-babylon.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_20200307_185359.jpg)
景気悪くても、生活に必要なものは、
無くならないからね
セクターローテーションとは、
本来、これら景気循環を見極め、
ポートフォリオのセクターバランスを見直す投資戦略と言えます
長期投資家にとってのセクターローテーションの捉え方
![紅葉と池](https://cdn.pixabay.com/photo/2020/03/21/03/50/changing-4952586_960_720.jpg)
冒頭少し述べましたが、
昨今のSNS上でのセクターローテーションの話題に、
私は強烈な違和感を感じています
一部再現
某日、ダウ平均が上昇して、ナスダックが下落した際
![](https://alchemist-of-babylon.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/man.png)
ハイテクから資金が流れている、
セクターローテーションだ!!
翌日、ダウ平均が下落して、ナスダックが上昇した時
![](https://alchemist-of-babylon.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/man.png)
ハイテクに資金が戻った、
また、セクターローテーションが起きている!!
というもの
ホント毎日毎日、
ローテーション、ローテーションと言われ
正直辟易しています(;・∀・)(笑)
![ダルク](https://alchemist-of-babylon.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_20200307_185359.jpg)
ローテーションって数日でするんですかね(・ω・)ノ?
そもそも今景気はどの段階なんでしょう?
- 大統領選挙の混乱と期待感
- 新型コロナウイルスの感染拡大リスク
- ワクチンの開発状況
- 各国の金融緩和政策
後退期?停滞期?
それともバブルの始まる拡大期?
景気循環すら曖昧な特殊な状況の中で、
セクターのローテーションを語るのは非常に困難です
数日間でのセクター間の資金の移動など、
不透明性から投資家が右往左往しているだけ
というのは私の正直な感想です(;・∀・)
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循環(ローテーション)ではなく、
右往左往にしか見えない
長期投資家は、
日々のセクターの資金の移動に右往左往せず、
大局的に考える必要があると考えます
長期投資のセクターローテーションの対応
では、長期投資家は、
どのようにセクターローテーションに対応していくのか
私なりに私見を述べます
時価加重平均型のインデックスで投資する
まず、長期投資の場合は、
時価加重平均型のインデックスで投資で十分と考えます
時価加重平均型のインデックスは、
その状況に応じて、強いセクターの割合は大きく、
弱いセクターの割合は小さくなるようにバランスを自動で調節してくれます
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現在のS&P500において、
GAFAMの割合が圧倒的に大きいことからもわかりますが、
その状況で強いセクターの恩恵を確実に受けることができます
もちろん、多少後追いになってしまいますが、
本来景気循環とは数~十数年のスパンで考えればいいので、
確実な”順張り”が可能です
![ダルク](https://alchemist-of-babylon.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_20200307_185359.jpg)
インデクス投資がいかなる局面でも、
平均以上を狙える理由がこれです
VOOやVTIなどのETF投資信託をメインにしている長期投資家は、
それだけである程度セクターローテーションに対応できるので、
極端なことをする必要はないと考えます
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私はVTIをコアにしているので、
セクターローテーションには緩やかに対応できます
アクティブ運用にはセクターETFを活用する
インデックス投資に加え、
長期目線でセクターバランスを自分でリバランスしたい方もいるでしょう
そういった方には、
バンガードのセクターETFを活用するのがスマートでおススメです
中途半端なETFよりかは、
明確にセクターごとに買うことができるので、
セクターローテーションのためのリバランスという意味では、
非常に有効です
![ダルク](https://alchemist-of-babylon.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_20200307_185359.jpg)
セクターETFについては以下でまとめています
関連記事
まとめ:長期投資におけるセクターローテーションの考え方と投資法
さいごにまとめます
長期投資の場合、セクターローテーションは景気循環の中で語るべき
数日間のセクター間の値動きなど、気にする必要はない
長期投資の場合は、時価加重平均型のインデックスで事足りる
アクティブ運用で積極的に利益を得るにはセクターETFを使うとスマート
以上です(=゚ω゚)ノ
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