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父親について語れますか?

親子 雑記

ダルク
ダルク

どうも、ダルクです

今回は個人的な近況報告です

非常に重たい内容ですし、感情のまま書くので、
お見苦しいことも多々あるかと思います

私事ですが、
昨年末に父親に不幸なことがありました

それは非常に大きな事件で、
私の今後の人生設計を大きく揺るがすとともに、
私自身が父親と向き合う大きなきっかけにもなりました

誰に向けてというわけでもなく、
自分の心の整理のために、
拙いながら文字おこししていこうと思います

私の父について

皆さんは自分の父親について語れといわれたとき、
果たしてどのくらい語れるでしょうか

多くの人にとって、
父親は一番近しい親族の一人であると思いますが、
理解の解像度には差があり、
語るとなると以外と難しいのではないでしょうか

大学院を修了するまで実家で育った私ですが、
実は父のことをよく知らないと思うことがあります

というのも、
私はあまり父とはコミュニケーションをしてこなかったのです

家庭の中での父

田園

ここからは、
息子から見た父について可能な限り語っていこうと思います

私の実家は田舎の農家で、
家系は本家に当たります

父は本家の家長であり、私は跡取りとなります

家業だった農家は、
祖父母と嫁いできた母が主に営み、
父は地元の会社で働く所謂兼業農家です

実家は裕福ではなかったので、
父は地元の高校を卒業してすぐ就職し、
土木系の小さな会社で働いていました

重機

父は学があるわけではなく、
就職した土木の会社も吹けば飛ぶくらいの小さな会社で、
若いころから相当な苦労をしていたようです

物心ついた時から、
父は家族が寝た後家に帰ってきて、
家族が目覚める前には仕事に行っていました

今時のネットで見るどんなブラック会社より、
よっぽどブラックな会社だと思います

それでいて、
休日の土日は家業の農家を一日中手伝っていました

そいった意味で、
365日の内、父が休める日は雨が降った土日だけでしたね

それが実家でともに生活しながら、
顔を合わせる機会が極端に少なかった理由です

それだけ働きたおしていながら、
家庭内では一切仕事の愚痴を言わず、
家業の手伝いを拒まず、
周囲にも気を配れる人だったと思います

私も真面目でひたむきな方だと自分で思っていますが、
父の足元にも及ばないと歳を取るほどに思います

ゴルフ

ほとんど家にいないせいか、
実家には父の私物がほとんどありません

マンガ本、DVD、カメラといった娯楽系のモノを持たず、
飲み歩いたり、一人で映画を観たりすることもなく、
唯一の趣味も接待で始めたゴルフくらいのものでした

幼心に、
「父は一体何が楽しくて生きているのだろう」
と思っていました

学もお金もない両親でも

工事現場

家で仕事の話をしない父ですが、
私が高校生くらいの頃に社長に就任したそうです

ブラック企業で懸命に働いた末、
傾きかけた小さな会社の代表を任されるようになったのだとか

それからより忙しくなり、
余計に話す機会が減ってしまいましたが、
高卒の叩き上げの父が誇らしかったです

父の会社は潰れかけていたところからなんとか立ち直り、
今では少しだけ大きな会社になっています

私は大学院まで進学しましたが、
両親のおかげで奨学金を利用せず、
6年間勉強させてもらいました

実家は決して裕福ではありませんでした

農家は決して儲かりません

祖父母が働けなくなってから、
広大な農地を一人で切り盛りしていた母も、
相当な苦労人です

私の母も一切趣味や無駄遣いをしない人で、
洋服や化粧道具すらボロを何年も使っていました

世間では何かと親ガチャという言葉がでてきまますが、
私がこの言葉を嫌悪するのは、
貧しく学もないながらに懸命に生きてきた両親を見ているからです

私だって才能があり、裕福な家庭に生まれてはいませんが、
それを言い訳に懸命に生きない人間にだけはなりたくありません

一切の贅沢や趣味すら持たず、
家族のために懸命に働いてきた両親を、
心の底から尊敬しています

息子が望むのは、
還暦を過ぎた両親が心穏やかに、
自由に余生を過ごすこと
だけでした

しかし、
神様は最後まで両親に試練を与えるようです

5月:変わり果てていた父

カムランの丘

2023年の5月に実家に帰ったとき、
父はガリガリに痩せていました

詳しく事情を聴けば、
なんと鬱になっていたようです

理由は会社でのトラブルでした

詳しくは聞けていませんし、
一方の主張だけなので正確ではありませんが、
簡単に説明すると、
当時父は社長を退き会長になっていのですが、
事業での失敗を責められ解任されたそうでした

事業の失敗というのは、
ある公共工事で施工の途中で採算が合わず、
赤字になることが分かったそうです

そのとき、続々と撤退してく会社がある中、
父は公益性の観点から途中で工事を投げるのを良しとせず、
赤字は他の事業でカバーするという方針で最後まで手を引かなかったそうです

それを、親会社に咎められ、
ボコボコに詰められた挙句解任されたということでした

大げさではなく人生の大半をその会社に捧げて働いてきた父にとって、
どれほど無念だったか想像だにできません

しかも、損害が出るとわかったうえで事業継続したということで、
親会社から刑事訴訟まで受けていました

法廷

後からいろいろ聞いた話ですが、
父は社長就任した当初、傾いた会社を存続さるために、
リストラを検討しなければならなかったとき、
個人で借金してまで、社員の雇用を守っていたようです

だからなのか、
何年も社長や会長職にあり、浪費もしないにもかかわらず、
父には貯金がほとんどありませんでした

懸命な父の働きもあり、
倒産しかけのプレハブみたいだった会社は今では綺麗な事務所がある、
そこそこな会社になってきたというのに、
最後のミスで全ての責任をかぶり、退職は一銭も受け取れず、
あろうことか刑事訴訟ででされ、
先祖代々の家や土地すら奪われるかもしれない状況でした

ほんと、ブラック企業でいくら献身的に尽くしても、
ボロボロになるまで使い倒され、
最後は何もかも奪われようとしている父を見て、
心の底から哀れになりました

あんな鬱で死にかけの可哀そうな老人から、
もうなにを取ろうというのか

私が20年若ければ
半沢直樹みたいになっていたかもしれません

心穏やかにとは程遠く、時間も財産も奪われてばかり

あまりにも報われません

その一件があってから、
私は父に手紙を書くことにしました

バイオレット・エヴァーガーデンではないですが、
手紙であれば普段気が付いていない父への気持ちに気づき、
つたえることが出来るかなとも思ったのです

正直、「お人よしすぎる、馬鹿なのか」くらいのことは言いたかったのですが、
私ぐらいは父を肯定してあげねばとも思いました

12月:体も動かなくなった父

病院

5月の一件から、
父の心の傷は少しづつ癒えてきたようで、
あとは裁判はどうとでもなれという感じでした

正直、取れるもんなら全部取ってみろ
といった感じです

私も実家と農地をどうするか考えていたので、
いっそ奪われるならそれはそれで仕方ないなと思っていました

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しかし、12月に新たな不幸が父を襲います

なんと農作業中に転落事故を起こし、
首の骨を損傷してしまったのです

辛うじて一命は取り留めたものの、
首から下は一切動かなくなってしまいました

指一本動かせません

もう一度言いますが、
これまで散々辛抱してきた両親への願いは、
心穏やかに、自由に余生を過ごしてほしい
ただそれだけだったのに

心も、体も、財産も、何もかも

どうしてあのお人よしの父がこんな目に合うのか

親父の人生は一体何なのか

ここまでの仕打ちを受けることをしたのか

そんなどうしようもない理不尽に、
憤ることしかできませんでした

父との最後の約束をしました

握手

年末に父と会いましたが、
痛々しくて見ていて辛かったです

父は気丈に振舞っていましたが、
自分の頭をかくことすらできない現状にストレスをためているようで、
また鬱になりやしなかと心配です

父は
「早くリハビリして介護がいらなくなるようにしないと」
と言っていますが、
正直どこまで回復するかは未知数です

一生寝たきりもあり得ます

それでもやはり真面目な父は、
家族に迷惑をかけたり、自分が何もできないことが、
いたたまれないようでした

私は父に2つお願いをました

一つ目は、
リハビリを頑張って指だけでも動かせるようになってくれ
ということです

今の時代、PCやタブレットさえ使えれば、
あらゆる娯楽も勉強も仕事さえもできます

noteを書く人

二つ目は、
指が動くようになったら父の自伝を書いてくれ
とういうものです

私は家庭にいるときのわずかな父しか知りません

深いところのコミュニケーションもしてこなかったと思います

仕事人として、何を思い生きてきたのか、
どのような辛いことをどうやって乗り越えてきたのか、
どうしてそこまでひたむきになれるのか、
あのとき実はどう思っていたのか

など、私はまだ父を知らなすぎるし、
父から学べるうちに学んでみたいと思ったからです

父は「文字を書くのは苦手だがやってみようか」
と言ってくれました

おそらく私の最後のお願いが、
父のこれから先の目標になれればいいなと思っています

これからの私のライフプラン

交差点

さて、ここからは私の今後の話ですが、
家族の事象を受けてライフプランを柔軟に変えていく必要があります

呑気に婚活しますだの、
「30代で3000万円貯めてサイドFIREします」
などの目標を掲げている場合ではありません

資産運用は目標金額直前ですが、
前提の状況ひとつで予定なんて崩れ去ります

とはいえ、現段階では不確定要素が多く、
身の振りを決めることができません

具体的には、

  • 刑事訴訟でどのような判決が出るか
  • リハビリの結果父の体がどこまで回復するか

で、状況が全然変わってきます

この辺は様々なパターンを想定しつつ、
状況を注意深く見ながら準備を進めていく必要があります

親が家と土地を取られれば、両親の生活のお金が必要になるし、
父が一人で何もできないままだと、
今の仕事は辞めて地元で再就職する必要もあるかもしれません

いずれにせよ、
私に求められる準備は、
どこでも稼ぐことが出来る人的資本と、
自由と選択肢を与えてくれる金融資産
だけです

本件で世間が如何に薄情かがわかりました

家族のために自分が当てにできるのは、
自分自身の能力知識財力
本当にこれだけです

家族のケアをしながら、
これらを着実に準備していく1年になりそうです

なにか、状況が変われば、
また記事にするかもしれません

ここまで読んでくださった方に、
伝えたいことがあるとすれば

  • 親がいるうちに親から受け継ぐことは学んでおいた方がいい
  • 親孝行できる人は、出来るうちにした方がいい
  • 自分の家族を守れるのは自分の能力と財力だけ

自分語りを長々失礼しました

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