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どうもダルクです(/・ω・)/
今回は、金利と債券価格の変動の関係について、
わかりやすく解説します
2020年2月末、
米国の長期国債の金利が急騰したことで、
一時的に国債や株価が下落し、相場が騒然としましたね
いろいろな投資アカやインフルエンサーが、
断片的な情報を発信したために、
結構混乱された方もいると思います
そこで、今回は投資入門者向けに、
金利と債券価格の関係について解説します
では行きます(/・ω・)/
金利と債券とは
まず、金利と債券の関係を説明する前に、
金利と債券自体について、
軽く解説しておきます(/・ω・)/
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一応、整理しておきますね
金利とは
金利とは、
お金を借りた相手に支払う見返り
です
例えば100円を貸してもらった場合、
貸してくれた相手に謝礼として101円を返済した場合、
金利は1%となります
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謝礼金とか、手数料みたいなイメージです
ちなみに、
金利には金利が一定の固定金利と、
金利が変動する変動金利があります
一部例外はありますが、
基本的に債券の金利は固定金利だと思っていいです
債券とは
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次は債券について軽く解説します
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実はわかってるようでわかってなのが、
債券だったりします
ここでは、金利との関係を説明するうえで、
必要なことに絞って解説します
債権とは、
国や企業に投資家がお金を貸した際に受け取る借用証書
と考えればよいです
言い方を変えれば、
債券を買うとは、債券発行体にお金を貸す
ということです
発行体は、国や地方、企業などがあります
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株とは少し違いますね
そしてここまでは皆さんよく理解されています
問題はここからです
よく、
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債券は、
満期まで持てば買った金額が返ってくる
と理解している人が多い印象ですが、
それば間違いです
満期で償還されるのは、
額面金額であり購入金額ではありません
額面金額は満期で返ってくる金額
購入金額はその債権を購入した金額(時価)です
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意外と知らない人が多いと思います
逆にいうと額面金額が固定だから、
金利と債券価格は変動するとも言えます
ここを押さえておくと、
金利と債券価格の関係が理解できるようになります
金利と債券価格の関係と変動の仕組み
![天秤に乗った地球とお金](https://cdn.pixabay.com/photo/2017/08/12/17/39/scale-2634833_960_720.jpg)
さて、本題の金利と債券価格の関係についてです
結論から言うと、
金利が上がると債券価格は下がり、
金利が下がると債券価格は上がります
その仕組みについて、簡単説明します
まず以下のような、
債券Aがあったとします
その後金利が上昇し、
債券Aと同じ額面金額と償還期限、価格で、
利回り4%の債権Bが発行されたとします
債券A | 債券B | |
額面価格(円) | 100 | 100 |
償還期限(年) | 10 | 10 |
価格(円) | 100 | 100 |
利回り(%) | 2 | ↑4 |
この場合、満期の10年後のトータルリターンは、
額面価格-償還期限×額面価格×利回りー購入価格
なので、
債券Aは20円、
債券Bは40円となります
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皆さんはどっちの債権が欲しいですか(*´▽`*)?
この場合、金利が上がった債券Bに需要が集まり、
元々あった債券Aは売れなくなります
そこで債券Aは下図のように、
債券価格を下げることで、
満期償還時のトータルリターンを、
後発の債権Bと同じ水準になるように調整がかかります
これが金利が上がると債券価格が下がる理由です
債券A(旧) | 債券A(新) | 債券B | |
額面価格(円) | 100 | 100 | 100 |
償還期限(年) | 10 | 10 | 10 |
価格(円) | 100 | ↓80 | 100 |
利回り(%) | 2 | 2 | 4 |
トータルリターン(円) | 20 | ↑40 | 40 |
100→80円まで価格が下落の債券Aのトータルリターンは、
額面価格-償還期限×額面価格×利回りー購入価格なので、
100-10×100×0.02-80
=40(円)
となり、債券Bのトータルリターンと等しくなります
要は金利が上がってもトータルリターンに差が出ないように、
帳尻合わせをするということです
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基礎知識である、
債券が固定金利で、
額面価格≠購入価格ということがわかっていれば、
理解できるようになります
計算式からもわかるように、
償還期限(満期)が長い長期国債ほど、
金利の影響を受けることになります
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逆にAGGやBNDのような、
多数の短中期の社債を組み合わせた債券ETFだと、
比較的感度が鈍くなります
まとめ:「金利」と「債券価格」の関係
さいごにまとめます
・金利とはお金を借りた相手に支払う見返り
・債券とは国や企業に投資家がお金を貸した際に受け取る借用証書
・金利が上がると債券価格は逆相関である
金利が上がると債券価格が下がるメカニズムは、
トータルリターンの帳尻合わせのため(下図参照)
債券A(旧) | 債券A(新) | 債券B | |
額面価格(円) | 100 | 100 | 100 |
償還期限(年) | 10 | 10 | 10 |
価格(円) | 100 | ↓80 | 100 |
利回り(%) | 2 | 2 | ↑4 |
トータルリターン(円) | 20 | ↑40 | ↑40 |
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債券って株式と違って、
投資している人があんまりいないので、
この辺難しいですね
債券ETFは債券の特性が隠れてしまうので、
余計わからないんですよね(;・∀・)
ではまた(/・ω・)/
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