どうも、ダルクです(/・ω・)/
今回は、キャッシュフロー製造機こと、
米国高配当ETFことSPYDについて解説します
今回は私の保有している、
高配当投資家に大人気の米国高配当ETF
SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF、
通称、【SPYD】について紹介します
ちなみに私のブログでは、
保有ETFに愛着を持つために、
ETFを銘柄ごとにアニメやゲームのキャラに擬人化してます
SPYDのイメージキャラは、
「艦これ」の天龍です(/・ω・)/
今回は助手に天龍ちゃんに来てもらってます
提ty……オーナ、よろしくな
本記事を読む前に、
関連のこちらの記事を読んでくださると、
話に入りやすいと思います(*´▽`*)
関連記事
SPYD(SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF)とは
それでは、SPYDの特徴について解説します
SPYDの連動指数と構成銘柄数
SPYDの連動指数は、S&P500高配当指数です
なんじゃそれ?
って感じですが構成銘柄とETFのコンセプトをみると、
イメージが掴めます
SPYDはS&P500の中から、
配当利回りが高い上位80銘柄で構成された
高配当ETFです
S&P500はアメリカの大手企業トップ500みたいなもんだ
その中でも、配当利回りが高いものだけを集めたのがSPYDだな
比較的安全な企業群(S&P500)から、
キャッシュフローのみを基準に選定したETFと言えます
SPYDの組み入れ銘柄上位10社
それではSPYDの組み入れ銘柄の上位を見て行きます
保有銘柄 | シンボル | ファンド構成[%] |
---|---|---|
Valero Energy Corporation | VLO | 1.40 |
Omnicom Group Inc | OMC | 1.40 |
Marathon Petroleum Corporation | MPC | 1.39 |
Organon & Co. | OGN | 1.39 |
Prudential Financial Inc. | PRU | 1.36 |
Comerica Incorporated | CMA | 1.36 |
EOG Resources Inc. | EOG | 1.35 |
M&T Bank Corporation | MTB | 1.35 |
People’s United Financial Inc. | PBCT | 1.34 |
LyondellBasell Industries NV | LYB | 1.34 |
米国を代表する高配当銘柄がづらりと並びます
5社が金融のセクターになっていますね
もう一つ特徴的なのは、
組み入れ銘柄の上位1~10位の構成比が、
1.40~1.31%と近い値になっていますが、
SPYDは80銘柄全てに、
ほぼ均等に分散投資しています
構成銘柄の1~80位で、
構成比1.40~1.10%の範囲に収まっています
この銘柄に均等分散するのもSPYDの特徴です
SPYDの構成セクター
SPYDの構成セクターを示します
セクター | 構成割合[%] |
---|---|
金融 | 18.37 |
公益事業 | 17.12 |
不動産 | 13.31 |
エネルギー | 13.19 |
生活必需品 | 10.71 |
ヘルスケア | 10.14 |
素材 | 6.22 |
コミュニケーション・サービス | 6.08 |
情報技術 | 2.59 |
一般消費財・サービス | 1.15 |
前述しましたが、
SPYDはS&P500の利回り上位80銘柄に均等割合投資するETFです
よって、
構成セクターの割合は出来なりです(;・∀・)
金融、公益事業、不動産、エネルギーなど、
高配当らしく成長性が乏しいセクターに偏っており、
これらのセクターだけで全体の50%を占めていますね
まさにインカムゲインに全振りのETFであると言えます
SPYDの経費率
SPYDの経費率は0.07%ととても低い水準にあります
正直、分散とメンテナンスが必要な高配当投資を、
この経費率で出来るのは非常に便利です
俺は燃費もいいからな(=゚ω゚)ノ
SPYDのパフォーマンス
次に気になるSPYDのパフォーマンスを見て行きます
SPYDのチャート VOO,VYM,HDVとの比較
下図はSPYDとS&P500に連動するETFのVOO、
高配当ETFであるVYM、HDVとの3年チャートです
少し見づらいですが、
SPYDが緑、VYMが青、HDVが黄色、VOOが黒です
まず、3年のリターンは27.9%と悪くないものの、
VOO(インデックス投資)に対しては、
大きくアンダーパフォームしています
また同じ高配当ETFのVYMに対しても大きく劣後しています
HDVに対しては直近のパフォーマンスでわずかに勝利していますが、
コロナショック時には最も大暴落しており、
暴落からの回復もかなり時間がかかっています
インカムゲイン全振りなので、
キャピタルゲインが比較的伸びないのは仕方ないのですが、
成長性の低さと暴落耐性の低さが欠点と言えます
フフ……怖いか(震え声)
こえーよ!!
本当に装甲紙だな(;・∀・)
………(´・ω・`)
トータルリターンで利益を最大化するのには、
向かないETFかもしれません
SPYDの分配金利回り VYM,HDVとの比較
さてちょっとイジメてしまいましたが、
SPYDはインカムゲインに全振りのETFなので、
肝心の分配金利回りについて見て行きましょう
シンボル | 分配金利回り[%] |
SPYD | 3.57 |
VYM | 2.74 |
HDV | 3.37 |
SPYDの分配金利回りは3.57%であり、
他の米国高配当ETFと比較しても高いです
分配金利回りのみに着目したETFなので、
ある意味当然ですが非常に高い水準です(*´▽`*)
キャッシュフローで俺の右にでるETFはないぜ
遠征番長だからなぁ
高配当を維持しながら80銘柄に分散投資するポートフォリオを、
自分で組むことは非常に手間なので、
キャッシュフローを最重視する高配当投資家にとって、
SPYDは最適解のひとつと言えます
SPYDの増配率と買い付けタイミング VYM,HDVとの比較
次にSPYDの増配率を見ていきます
下の表は2016年からのSPYDの株価と分配金の推移です
表の右側はその年の何年前にSPYDを購入していたら、
分配金利回りが何%になっているかを表しています
例えば2020年に4年前の2016年にSPYDを買っていたら、
分配金利回りは4.68%になっていることを表しています
SPYD | 年末時株価[$] | 分配金[$] | 分配金利回[%] | 1年 | 2年 | 3年 | 4年 |
2020 | 32.94 | 1.63 | 4.95 | 4.15 | 4.75 | 4.35 | 4.68 |
2019 | 39.25 | 1.75 | 4.46 | 5.10 | 4.67 | 5.02 | |
2018 | 34.34 | 1.62 | 4.72 | 4.33 | 4.65 | ||
2017 | 37.45 | 1.42 | 3.79 | 4.07 | |||
2016 | 34.86 | 1.52 | 4.36 |
平均分配金利回りは常に4%を超えていますが、
2016~2020年の5年間で増配率は7.2%となってます
株価も5年でほとんど横ばいなので、
どのタイミングで買っても高配当だが増配も少ないのが、
SPYDの特徴になります
参考にVYMとHDVの増配率と株価、
利回りの推移を載せます
VYM | 年末時株価[$] | 分配金[$] | 分配金利回[%] | 1年 | 2年 | 3年 | 4年 | 5年 | 6年 | 7年 | 8年 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2020 | 91.51 | 2.91 | 3.18 | 3.11 | 3.73 | 3.40 | 3.84 | 4.36 | 4.23 | 4.67 | 5.89 |
2019 | 93.43 | 2.84 | 3.04 | 3.64 | 3.32 | 3.75 | 4.25 | 4.13 | 4.56 | 5.75 | |
2018 | 77.99 | 2.65 | 3.40 | 3.09 | 3.50 | 3.97 | 3.85 | 4.25 | 5.37 | ||
2017 | 85.63 | 2.40 | 2.80 | 3.17 | 3.60 | 3.49 | 3.85 | 4.86 | |||
2016 | 75.77 | 2.21 | 2.92 | 3.31 | 3.21 | 3.55 | 4.48 | ||||
2015 | 66.75 | 2.15 | 3.22 | 3.13 | 3.45 | 4.35 | |||||
2014 | 68.75 | 1.91 | 2.78 | 3.06 | 3.87 | ||||||
2013 | 62.32 | 1.75 | 2.81 | 3.54 | |||||||
2012 | 49.38 | 1.59 | 3.22 |
HDV | 年末時株価[$] | 分配金[$] | 分配金利回[%] | 1年 | 2年 | 3年 | 4年 | 5年 | 6年 | 7年 | 8年 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2020 | 87.67 | 3.57 | 4.07 | 3.65 | 4.23 | 3.96 | 4.34 | 4.86 | 4.66 | 5.08 | 6.08 |
2019 | 97.79 | 2.21 | 2.26 | 2.62 | 2.45 | 2.69 | 3.01 | 2.89 | 3.15 | 3.76 | |
2018 | 84.38 | 3.1 | 3.67 | 3.44 | 3.77 | 4.22 | 4.05 | 4.41 | 5.28 | ||
2017 | 90.14 | 2.95 | 3.27 | 3.59 | 4.02 | 3.85 | 4.20 | 5.02 | |||
2016 | 82.25 | 2.7 | 3.28 | 3.68 | 3.53 | 3.84 | 4.59 | ||||
2015 | 73.41 | 2.88 | 3.92 | 3.76 | 4.10 | 4.90 | |||||
2014 | 76.59 | 2.45 | 3.20 | 3.49 | 4.17 | ||||||
2013 | 70.25 | 2.23 | 3.17 | 3.80 | |||||||
2012 | 58.76 | 2.09 | 3.56 |
2016~2020年の増配率は、
VYMが24.1%、HDVが24.4%と、
SPYDの7.2%を大きく上回っています
将来の分配金利回りを重視するなら、
資産運用の初期はVYMやHDVの方が、
良い選択肢だと思います
詳しくは下記記事で解説しています
関連記事
SPYDをおススメする人と運用法
SPYDへの投資が向いている人
さて、
そんなキャッシュ製造機のSPYDに向いてる方は、
とにかくキャッシュフローを重視したい人です
繰り返しますが、
例えばネオモバイル証券などを利用し、
日本の高配当ポートフォリオを自作で組み立てるのは、
非常に手間がかかります
そして手間の割に、
SPYDの利回りと安定性を実現するのは至難です
「とにかくキャッシュフローが欲しい!!」
という方は、SPYDは最適解と思います(*´▽`*)
逆に、
キャッシュフローにこだわらず、
安定性や長期のトータルリターンにも期待する場合は、
SPYDは向いていません
キャッシュフローを追求しないなら保有しない選択肢もある
SPYDをメインに運用していくなかで、
SPYDの暴落耐性の低さや成長率の悪さを、
他のETFと組み合わせて打ち消す方法もあります
例えば、
キャピタル重視のQQQとSPYDを組み合わせたり、
増配を見込んでVIGと組み合わせる投資家もいますね
こういうのは資家の個性になると思いますが、
キャッシュフロー(分配金利回り)を追求しないなら、
SPYDでなくてもいい
というのが私の見解です
安定性、増配、成長性も求めるなら、
私ならSPYDと何かを組み合わせるより、
VYMを買い付けますね
関連記事
私の出番かしら?
無論、
VYMの利回りじゃちょっと物足りないって人が、
SPYDをVYMやHDVと組み合わせるのもアリだと思います
ちなみにSPYDはHDVとセクターの重複が少なく、
組み合わせて運用する人も多いです
関連記事
最近のSPYDの動向とダルクの運用法
最近何かと風当たりが強いSPYDですが、
コロナショック前は高配当ETFとしてめちゃくちゃ大人気でした
インフルエンサーや有名YouTuberがこぞっておススメしていましたし、
彼らに影響を受けて運用し始めた人も多かったと思います
私もその一人です(=゚ω゚)ノ(笑)
下に2年間のチャートを載せますが、
実際に、コロナショック前は圧倒的な配当利回りの割に、
キャピタルゲインもVYMやHDVに遜色がなかったんです
ところが、
コロナショックにより暴落耐性の低さが露呈し、
減配も発表されると手のひらを返したように、
人気が失速気味です(;・∀・)
SPYDホルダーにとっては辛い事態ですね(._.)
私の見解としては、
SPYDはキャッシュフローを追求するには最適なETF
ということは揺るぎません
組み入れるだけでポートフォリオのインカムゲインが跳ね上がりますし、
セミリタイアやFIREを目指す投資家は、
最終的にはSPYDの世話になる場合が多いと思います
安定性や成長性に多少不安はありますが、
高配当を求めるとはそういうことですし、
その上で、S&P500構成銘柄の80社に分散するSPYDは、
非常に優秀だと思います
私はトータルリターン重視なので、
積極的に保有数を増やす予定はありませんが、
今持ってるSPYDは絶対売りません
……!! キャッシュフローは任せてくれ!!
(景気が良ければそれなりに成長もしてみせる)
まとめ:SPYDは高配当投資の最適解のひとつ
最後にまとめます
キャッシュフローを最重視する高配当投資家にとって、
SPYDは最適解のひとつ
圧倒的な利回りの割には、分散も成長性もそれなりで便利なETF
セミリタイアやFIREへの選択肢になり得る
キャッシュフローを追求しないなら、
あえてSPYDを選択しないのもあり
以上です
セミリタイアやFIERを目指す方は、
心強いETFになると思います
インカムゲインなら俺が最強だ!
……ちょっと防御力低いけどよ
もしFIREしたいんなら、俺様とも組もうぜ!!
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