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[高配当ETF] VYM・HDV・SPYDの買い付けタイミング ~FIREのための選択と最適化~

VYM,HDV,SPYDの選択と購入タイミング ETF
ダルク
ダルク

どうも、ダルクです(/・ω・)/

今回は高配当ETFの買い付けタイミングについて、
考察します

高配当投資家にとって、
永遠のテーマともいえるのが買い付けタイミングです

よくネット上でも、

高配当投資はタイミングが重要!!
インデクス投資のように、
毎月積み立てるモノじゃない

とか言うセリフを耳にします

では、個別株はともかく、
投資家に人気な米国高配当ETFである、
VYM・HDV・SPYDはどういったタイミングで購入すべきか、
私なりに考察してみました

「どうせ、分配金利回り〇%以上なら買う」
っいうんだろ??

(暗黒微小)

と思った方、
今回はそんなありきたりな結論ではなく、
もっと違う視点で考察をしていきます

この記事でわかること
・VYM、HDV、SPYDの適切な購入タイミング
・FIREに向けてどのETFを選択し、いつ投資しするか

ダルク
ダルク

あくまで個人の考察だけど、
参考程度にはなるかと

米国ETFの”割安さ”は判断できない理由

まず前提として、

高配当投資はタイミングが重要である

これは事実です

基本的に高配当株の条件は、
”企業の成長性は乏しいが、安定して利益を出し続ける企業”
です

そのため右肩上がりの成長は見込めませんので、
どれだけ割安で買うかが焦点となります

高配当銘柄の投資適格度を検討するためには、
ファンダメンタル分析が重要です

ファンダメンタル分析とは

ファンダメンタル分析とは、
様々な指標からその銘柄の価値を分析する手法です

高配当銘柄は配当利回りに加え、

PERPBRROEなどの専門的な指標から、
決算の売上利益率と言った業績、
シェア率特許などの市場優位性、
この先成長するマーケットかという市場の成長性

など、幅広い視点からの分析が求められます

ダルク
ダルク

単純に、
「配当利回りがいいから買う」
というのは非常に危険なのです

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分配金利回りで買い付けタイミング見極めていいのか?

さて、前節で、
高配当株投資はファンダメンタル分析が重要と述べましたが、
これは個別株の話になります

米国高配当ETFの中には、
VYMHDVSPYDという非常に優秀なETFがあるため、
高配当投資家の中には、
米国高配当ETFをメインにしている人も多いと思います

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では、ETFもファンダメンタルが必要かというと、

銘柄の寄せ集めであるETFは、
ファンダメンタル分析ができません

よって、
多くのVYM・HDV・SPYD投資家が、
高配当ETFの適当な購入タイミングについて、
頭を抱えることになります(>_<)

実際にいろんな方が、
様々な解説をしているのですが、

分配金利回りが〇〇%以上は買い!!
〇〇%以下は割高だから買い付け保留!!

という結論以外の記事を、
私は見たことがありません(;・∀・)

閾値の基準は過去の平均分配金利回りです
VYMなら大体3.04%くらいですかね

実際、私もVYMに投資する際は、
分配金利回りを多少考慮した買い付けをしていました

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ダルク
ダルク

まぁ、分配金利回りくらいしか、
判断基準がないのも事実ですからね

というかですね、

ファンダメンタルなんてめんどくさいことを、
しなくていいのがETFの利点と思えば、
なんだか本末転倒な気がしませんかね(>_<)

なので今回は、

単純に分配金利回りだけではなく、
もう少し違う目線で高配当ETFの買い付けタイミングについて考察します

VYM・HDV・SPYDの個別解説

まず、メジャーな高配当ETFである、
VYM,HDV,SPYDについて、個別に触れておきます

ここで説明すると長くなるので、
詳細はリンク記事を参照してください

ダルク
ダルク

ダルク名物、
”ETF擬人化シリーズ”です
ネタではありません

知ってるよって人は飛ばしていいです

VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)

VYMはバンガードの高配当ETFで、
約430前後の銘柄数で構成されます

VYMの特徴を一言で表現すれば、
成長・安定・増配すべて備わった米国高配当ETF
と言えます

個別記事

イメージキャラは良妻賢母のアスナ

よろしくね

HDV iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF

HDVとはブラックロックが運用する米国高配当ETFで
銘柄の入れ替えも盛んで、
若干アクティブ運用の要素のあるETFです

HDVの特徴を一言でいえば、
ディフェンシブでありながら高いリターンを期待できる、
個性派米国高配当ETF

と言えるでしょう

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イメージキャラは才色兼備の羽川翼

どうぞよろしく

SPYD SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF

SPYDはS&P500の中から、
配当利回りが高い上位80銘柄で構成された
高配当ETFです

わかりやすく、
インカムゲインにフルコミットしたETFと言えます

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イメージキャラは遠征番長の天龍(艦これ)

オウ、最近調子いいぜ

VYM・HDV・SPYDの適当な買い付けタイミングについて

相変わらず前置きが長くなりましたが、
VYM、HDV、SPYDの適切な買い付けタイミングについて考察していきます

VYM・HDV・SPYDの分配金利回り推移

まずは、ベタなやり方ですが、
各高配当ETFの分配金利回りの推移を見ていきましょう

VYMとHDVとSPYDの分配金利回りの推移

2012~2020年の分配金利回りの推移です
(SPYDは日が浅いETFのため2016年から)
平均利回りは、

・VYM 3.04%、
・HDV 3.38%、
・SPYD 4.46%

となっています

一般的なブログや動画の解説では、

この平均分配金利回りより高ければ割安、
低ければ割高ので買い付けを控える

という論調がほとんどですね
それ以外見たことないです(;・∀・)

で、私思ったんですが、

ダルク
ダルク

納得いかん(/・ω・)/

と(笑)

ということで、
ここからは私なりに、
もう少し考察していきたいと思います

重要なのは利回りの本質と時間軸

さて、
ETFではファンダメンタルの要素が、
分配金利回りくらいしかないと前述しました

ならばどうするのか

分配金利回りの本質について少し掘り下げることで、
各ETFの特徴と購入タイミングのヒントになると考えました

重要なのは

・分配金利回りの本質に目を向けること
・時間軸で考えること

です

分配金利回りの本質(キャピタルゲインと増配率)

言わずもがな、
分配金利回りは下記の式で求まります

分配金利回り[%] = 1年間の分配金 / 現在の株価

例えば、
「分配金利回りが上がった」と言っても、
増配による分配金利回り上昇と、
株価の下落による利回りの上昇は、
投資判断をするうえで、全く別の事象になります

単純に利回りだけでは、
評価ができないのです

そして、
適切な投資タイミングを図るとは、
時間軸も考慮しなければなりません

・分配金の時間軸、すなわち増配率
・株価の時間軸、すなわちキャピタルゲイン

よく、高配当投資家の中には、

高配当ETFは売らないから、
キャピタルゲインは関係ない

という人もいますが、
高配当ETFの購入タイミングを考察するのに、
分配金利回り計算の元になる株価の推移を考察からは外せません

VYM・HDV・SPYDの株価と分配金の推移

では、
VYM・HDV・SPYDの株価と分配金の推移について見ていきます

2012~2020年の株価と分配金、利回りの推移です
(SPYDは日が浅いETFのため2016年から)

VYMとHDVとSPYDの、株価と分配金、分配金利回りの推移

2021年はまだ確定していないので、
2020年まで集計しています

分配金利回りの推移だけ見ると、
どれも横ばいのETFも、
実は中身が全く違うことがわかります

端的にトータルの増減ををまとめると、
以下の表になります

VYMHDVSPYD
平均キャピタルゲイン[%]9.485.47-1.10
平均増配率[%]9.227.871.45
VYM,HDV,SPYDの平均株価増加率と増配率
ダルク
ダルク

分配金利回りの推移は同じようなETFですが、
その中身である、
株価成長率と増配率は全く違う傾向にあります

VYMとHDVが株価を成長させながらも、
増配を繰り返して分配金利回りを維持するのに対し、
SPYDは株価と分配金があまり変化しないことで、
高利回りを維持していることがわかります

VYM・HDV・SPYDの買い付けタイミング

この事実からあえて、
VYM・HDV・SPYDの適切な購入タイミングを述べるとすれば、

<VYMとHDV>
なるべく早くに買うのがおすすめ
<SPYD>
資産運用の後半に買うのがおすすめ

となります

直近の利回りなど関係ありません

VYMに関して、
一気に投資するのが怖い場合は、
インデックス投資のように毎月積み立てでも、
構わないと思います

重要なのは、
いつの時点の利回りを想定するかです

納得できない!!
そんなわけない!!

という人もいると思うので、
次に簡単にシミュレーションしてみました

高配当ETFの購入タイミングと最終利回りの検証

この検証は、
各年度でETFを購入してホールドした場合、
最終的な利回りがどうなったかを求めています

VYMの購入タイミングと最終利回りの検証

まずは私のメインETFである、
VYMで検証してみました

下記の表は、少し見方がややこしいのですが、

例えば、
横軸2020年、縦軸2年の欄を見ていただくと、
2年前2018年に株価77.90$でVYMを購入した場合の、
2020年の分配金から計算した分配金利回りが、
3.73%であることを示しています

VYM分配金利回り推移のグラフ

ホールドして横軸の年度の利回りを下回るものを
上回るものをにしています

この表から2012年~2020年において、

VYMはどの年度に、どの利回りで購入しても、
2年経てば2年後の分配金利回りを上回る

という事実がわかります

言い方を変えれば、
投資タイミング2年見送ると、
その時点で投資した場合の利回りを上回る機会を、
永遠に失うことになりました

分配金利回りが最低なのは、
2014年の2.78%ですが、
2014年に68.75$で購入しても、
2016年には分配金利回り3.21%になり、
2016年の2.92%を上回ります

以上のことからも、
目先の平均利回り3.04%以下だからと言って、
VYMの投資を渋る必要など全くない
のです

ダルク
ダルク

大事なことは今の利回りはなく、
未来の利回りです
何年間の資産運用を想定しているか、
何年後にFIREしたいかというような、
視点が大事ですね

HDVも概ねVYMと同じなので割愛しますが、
HDVの場合は、
3年経てば3年後の分配金利回りを常に上回る結果でした

VYMより1年多くかかりましたね

一応参考までに添付します

HDV分配金利回り推移のグラフ

SPYDの購入タイミングと最終利回りの検証

次に、SPYDでも同様の検証をしました
結果を示します

SPYD分配金利回り推移のグラフ

ホールドして横軸の年度の利回りを下回るものを
上回るものをにしています

SPYDはVYMやHDVと違って、
キャピタルゲインと増配率が低いので、
先行投資の優位性がほとんどありませ

SPYDに関しては平均利回りを参考に、
平均分配金利回りなどを閾値に自分で定めて、
買い付ければいいと思います

強いて言うとすれば、
5年くらいすればVYMの利回りがSPYDと遜色ない水準になると思えば、
資産運用後半の人向けのETFかもしれません

少なくとも5年以上の運用や、
5年後以降のFIREを目標にしている場合、
SPYDよりもVYMの方がベターと思っています

ダルク
ダルク

私は、
8~10年後のサイドFIREを目標にしているので、
高配当ETFは基本VYMをコアにしています

まとめ:[高配当ETF] VYM・HDV・SPYDの適当な買い付けタイミングについて

最後にまとめます

◆VYM・HDV・SPYDの適当な買い付けタイミング

<VYMとHDV>
キャピタルゲインと増配が見込め、
最終的な利回りは今より高くなるので、

なるべく早くに買う

<SPYD>
どこで買っても最終的な利回りに大差ないので、

資産運用の後半に買えばいい

と考えます

目先の分配金利回りに惑わされず、
自分の資産運用の年数やFIREまでの目標年数で、
将来の利回りを想定して投資する

ことが重要です

資産運用のゴールが5年以上先なら、
VYM(HDV)になるべく早く投資する
5年未満なら適当なタイミングでSPYDに投資するのがベター

と思いますね

余談:やはり私のFIREへの最適解はVYM

今回、このような検証をしましたが、
改めて思ったのは、

ダルク
ダルク

VYMすげぇ(;・∀・)!!

ってことです(笑)

正妻だからね

もともと頭の中で今回の記事のようなイメージがあったので、
2019年の3月以降、
高配当ETFはHDVとSPYDは買い付けず、
VYMだけに高配当ETFは集約してたんですが、
改めて長期投資に向いている高配当ETFだなと思いました

で、
実はVYMよりもキャピタルゲインと増配率が優れたETFがあります

もうお分かりの人も多いと思いますが、
私のコアETFであるVTIです

関連記事

10年後のサイドFIREに向けて、
インデックスはVTI、高配当はVYMをコアとし、
目標年数に近づくにつれVYMの比率を上げていくという、
ハイブリッド投資方針に、
自信を深める結果になりました

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ではまた(/・ω・)/

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