![ダルク](https://alchemist-of-babylon.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_20200307_185359.jpg)
どうも、ダルクです(/・ω・)/
今回は高配当ETFの買い付けタイミングについて、
考察します
高配当投資家にとって、
永遠のテーマともいえるのが買い付けタイミングです
よくネット上でも、
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高配当投資はタイミングが重要!!
インデクス投資のように、
毎月積み立てるモノじゃない
とか言うセリフを耳にします
では、個別株はともかく、
投資家に人気な米国高配当ETFである、
VYM・HDV・SPYDはどういったタイミングで購入すべきか、
私なりに考察してみました
![](https://alchemist-of-babylon.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/woman.png)
「どうせ、分配金利回り〇%以上なら買う」
っいうんだろ??
(暗黒微小)
と思った方、
今回はそんなありきたりな結論ではなく、
もっと違う視点で考察をしていきます
![ダルク](https://alchemist-of-babylon.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_20200307_185359.jpg)
あくまで個人の考察だけど、
参考程度にはなるかと
米国ETFの”割安さ”は判断できない理由
まず前提として、
高配当投資はタイミングが重要である
これは事実です
基本的に高配当株の条件は、
”企業の成長性は乏しいが、安定して利益を出し続ける企業”
です
そのため右肩上がりの成長は見込めませんので、
どれだけ割安で買うかが焦点となります
高配当銘柄の投資適格度を検討するためには、
ファンダメンタル分析が重要です
ファンダメンタル分析とは
ファンダメンタル分析とは、
様々な指標からその銘柄の価値を分析する手法です
高配当銘柄は配当利回りに加え、
PER、PBR、ROEなどの専門的な指標から、
決算の売上、利益率と言った業績、
シェア率、特許などの市場優位性、
この先成長するマーケットかという市場の成長性
など、幅広い視点からの分析が求められます
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単純に、
「配当利回りがいいから買う」
というのは非常に危険なのです
関連記事
分配金利回りで買い付けタイミング見極めていいのか?
さて、前節で、
高配当株投資はファンダメンタル分析が重要と述べましたが、
これは個別株の話になります
米国高配当ETFの中には、
VYM・HDV・SPYDという非常に優秀なETFがあるため、
高配当投資家の中には、
米国高配当ETFをメインにしている人も多いと思います
関連記事
では、ETFもファンダメンタルが必要かというと、
銘柄の寄せ集めであるETFは、
ファンダメンタル分析ができません
よって、
多くのVYM・HDV・SPYD投資家が、
高配当ETFの適当な購入タイミングについて、
頭を抱えることになります(>_<)
実際にいろんな方が、
様々な解説をしているのですが、
という結論以外の記事を、
私は見たことがありません(;・∀・)
閾値の基準は過去の平均分配金利回りです
VYMなら大体3.04%くらいですかね
実際、私もVYMに投資する際は、
分配金利回りを多少考慮した買い付けをしていました
関連記事
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まぁ、分配金利回りくらいしか、
判断基準がないのも事実ですからね
というかですね、
ファンダメンタルなんてめんどくさいことを、
しなくていいのがETFの利点と思えば、
なんだか本末転倒な気がしませんかね(>_<)
なので今回は、
単純に分配金利回りだけではなく、
もう少し違う目線で高配当ETFの買い付けタイミングについて考察します
VYM・HDV・SPYDの個別解説
まず、メジャーな高配当ETFである、
VYM,HDV,SPYDについて、個別に触れておきます
ここで説明すると長くなるので、
詳細はリンク記事を参照してください
![ダルク](https://alchemist-of-babylon.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_20200307_185359.jpg)
ダルク名物、
”ETF擬人化シリーズ”です
ネタではありません
知ってるよって人は飛ばしていいです
VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)
VYMはバンガードの高配当ETFで、
約430前後の銘柄数で構成されます
VYMの特徴を一言で表現すれば、
成長・安定・増配すべて備わった米国高配当ETF
と言えます
個別記事
イメージキャラは良妻賢母のアスナ
![](https://alchemist-of-babylon.com/wp-content/uploads/2020/06/795316b92fc766b0181f6fef074f03fa-150x150.jpg)
よろしくね
HDV iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF
HDVとはブラックロックが運用する米国高配当ETFで
銘柄の入れ替えも盛んで、
若干アクティブ運用の要素のあるETFです
HDVの特徴を一言でいえば、
ディフェンシブでありながら高いリターンを期待できる、
個性派米国高配当ETF
と言えるでしょう
関連記事
イメージキャラは才色兼備の羽川翼
![](https://alchemist-of-babylon.com/wp-content/uploads/2020/10/1a4183e11f931b1a4e3a087f9f1c0383-150x150.jpg)
どうぞよろしく
SPYD SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF
SPYDはS&P500の中から、
配当利回りが高い上位80銘柄で構成された
高配当ETFです
わかりやすく、
インカムゲインにフルコミットしたETFと言えます
関連記事
イメージキャラは遠征番長の天龍(艦これ)
![](https://alchemist-of-babylon.com/wp-content/uploads/2020/08/474793b8882f6dc620cc985f37020a4b-150x150.jpg)
オウ、最近調子いいぜ
VYM・HDV・SPYDの適当な買い付けタイミングについて
相変わらず前置きが長くなりましたが、
VYM、HDV、SPYDの適切な買い付けタイミングについて考察していきます
VYM・HDV・SPYDの分配金利回り推移
まずは、ベタなやり方ですが、
各高配当ETFの分配金利回りの推移を見ていきましょう
![VYMとHDVとSPYDの分配金利回りの推移](https://alchemist-of-babylon.com/wp-content/uploads/2021/05/image-3-1024x571.png)
2012~2020年の分配金利回りの推移です
(SPYDは日が浅いETFのため2016年から)
平均利回りは、
・VYM 3.04%、
・HDV 3.38%、
・SPYD 4.46%
となっています
一般的なブログや動画の解説では、
この平均分配金利回りより高ければ割安、
低ければ割高ので買い付けを控える
という論調がほとんどですね
それ以外見たことないです(;・∀・)
で、私思ったんですが、
![ダルク](https://alchemist-of-babylon.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_20200307_185359.jpg)
納得いかん(/・ω・)/
と(笑)
ということで、
ここからは私なりに、
もう少し考察していきたいと思います
重要なのは利回りの本質と時間軸
さて、
ETFではファンダメンタルの要素が、
分配金利回りくらいしかないと前述しました
ならばどうするのか
分配金利回りの本質について少し掘り下げることで、
各ETFの特徴と購入タイミングのヒントになると考えました
重要なのは
です
分配金利回りの本質(キャピタルゲインと増配率)
言わずもがな、
分配金利回りは下記の式で求まります
分配金利回り[%] = 1年間の分配金 / 現在の株価
例えば、
「分配金利回りが上がった」と言っても、
増配による分配金利回り上昇と、
株価の下落による利回りの上昇は、
投資判断をするうえで、全く別の事象になります
単純に利回りだけでは、
評価ができないのです
そして、
適切な投資タイミングを図るとは、
時間軸も考慮しなければなりません
・分配金の時間軸、すなわち増配率
・株価の時間軸、すなわちキャピタルゲイン
よく、高配当投資家の中には、
![](https://alchemist-of-babylon.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/man.png)
高配当ETFは売らないから、
キャピタルゲインは関係ない
という人もいますが、
高配当ETFの購入タイミングを考察するのに、
分配金利回り計算の元になる株価の推移を考察からは外せません
VYM・HDV・SPYDの株価と分配金の推移
では、
VYM・HDV・SPYDの株価と分配金の推移について見ていきます
2012~2020年の株価と分配金、利回りの推移です
(SPYDは日が浅いETFのため2016年から)
![VYMとHDVとSPYDの、株価と分配金、分配金利回りの推移](https://alchemist-of-babylon.com/wp-content/uploads/2021/05/image-4-1024x538.png)
2021年はまだ確定していないので、
2020年まで集計しています
分配金利回りの推移だけ見ると、
どれも横ばいのETFも、
実は中身が全く違うことがわかります
端的にトータルの増減ををまとめると、
以下の表になります
VYM | HDV | SPYD | |
平均キャピタルゲイン[%] | 9.48 | 5.47 | -1.10 |
平均増配率[%] | 9.22 | 7.87 | 1.45 |
![ダルク](https://alchemist-of-babylon.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_20200307_185359.jpg)
分配金利回りの推移は同じようなETFですが、
その中身である、
株価成長率と増配率は全く違う傾向にあります
VYM・HDV・SPYDの買い付けタイミング
この事実からあえて、
VYM・HDV・SPYDの適切な購入タイミングを述べるとすれば、
<VYMとHDV>
なるべく早くに買うのがおすすめ
<SPYD>
資産運用の後半に買うのがおすすめ
となります
直近の利回りなど関係ありません
VYMに関して、
一気に投資するのが怖い場合は、
インデックス投資のように毎月積み立てでも、
構わないと思います
重要なのは、
いつの時点の利回りを想定するかです
![](https://alchemist-of-babylon.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/man.png)
納得できない!!
そんなわけない!!
という人もいると思うので、
次に簡単にシミュレーションしてみました
高配当ETFの購入タイミングと最終利回りの検証
VYMの購入タイミングと最終利回りの検証
まずは私のメインETFである、
VYMで検証してみました
下記の表は、少し見方がややこしいのですが、
例えば、
横軸2020年、縦軸2年の欄を見ていただくと、
2年前2018年に株価77.90$でVYMを購入した場合の、
2020年の分配金から計算した分配金利回りが、
3.73%であることを示しています
![VYM分配金利回り推移のグラフ](https://alchemist-of-babylon.com/wp-content/uploads/2021/05/image-6-1024x468.png)
ホールドして横軸の年度の利回りを下回るものを赤、
上回るものを青にしています
この表から2012年~2020年において、
VYMはどの年度に、どの利回りで購入しても、
2年経てば2年後の分配金利回りを上回る
という事実がわかります
言い方を変えれば、
投資タイミング2年見送ると、
その時点で投資した場合の利回りを上回る機会を、
永遠に失うことになりました
分配金利回りが最低なのは、
2014年の2.78%ですが、
2014年に68.75$で購入しても、
2016年には分配金利回り3.21%になり、
2016年の2.92%を上回ります
以上のことからも、
目先の平均利回り3.04%以下だからと言って、
VYMの投資を渋る必要など全くないのです
![ダルク](https://alchemist-of-babylon.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_20200307_185359.jpg)
大事なことは今の利回りはなく、
未来の利回りです
何年間の資産運用を想定しているか、
何年後にFIREしたいかというような、
視点が大事ですね
HDVも概ねVYMと同じなので割愛しますが、
HDVの場合は、
3年経てば3年後の分配金利回りを常に上回る結果でした
VYMより1年多くかかりましたね
一応参考までに添付します
![HDV分配金利回り推移のグラフ](https://alchemist-of-babylon.com/wp-content/uploads/2021/05/image-7-1024x459.png)
SPYDの購入タイミングと最終利回りの検証
次に、SPYDでも同様の検証をしました
結果を示します
![SPYD分配金利回り推移のグラフ](https://alchemist-of-babylon.com/wp-content/uploads/2021/05/image-8.png)
ホールドして横軸の年度の利回りを下回るものを赤、
上回るものを青にしています
SPYDはVYMやHDVと違って、
キャピタルゲインと増配率が低いので、
先行投資の優位性がほとんどありません
SPYDに関しては平均利回りを参考に、
平均分配金利回りなどを閾値に自分で定めて、
買い付ければいいと思います
強いて言うとすれば、
5年くらいすればVYMの利回りがSPYDと遜色ない水準になると思えば、
資産運用後半の人向けのETFかもしれません
少なくとも5年以上の運用や、
5年後以降のFIREを目標にしている場合、
SPYDよりもVYMの方がベターと思っています
![ダルク](https://alchemist-of-babylon.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_20200307_185359.jpg)
私は、
8~10年後のサイドFIREを目標にしているので、
高配当ETFは基本VYMをコアにしています
まとめ:[高配当ETF] VYM・HDV・SPYDの適当な買い付けタイミングについて
最後にまとめます
◆VYM・HDV・SPYDの適当な買い付けタイミング
<VYMとHDV>
キャピタルゲインと増配が見込め、
最終的な利回りは今より高くなるので、
なるべく早くに買う
<SPYD>
どこで買っても最終的な利回りに大差ないので、
資産運用の後半に買えばいい
と考えます
目先の分配金利回りに惑わされず、
自分の資産運用の年数やFIREまでの目標年数で、
将来の利回りを想定して投資する
ことが重要です
資産運用のゴールが5年以上先なら、
VYM(HDV)になるべく早く投資する
5年未満なら適当なタイミングでSPYDに投資するのがベター
と思いますね
余談:やはり私のFIREへの最適解はVYM
今回、このような検証をしましたが、
改めて思ったのは、
![ダルク](https://alchemist-of-babylon.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_20200307_185359.jpg)
VYMすげぇ(;・∀・)!!
ってことです(笑)
![](https://alchemist-of-babylon.com/wp-content/uploads/2020/06/795316b92fc766b0181f6fef074f03fa-150x150.jpg)
正妻だからね
もともと頭の中で今回の記事のようなイメージがあったので、
2019年の3月以降、
高配当ETFはHDVとSPYDは買い付けず、
VYMだけに高配当ETFは集約してたんですが、
改めて長期投資に向いている高配当ETFだなと思いました
で、
実はVYMよりもキャピタルゲインと増配率が優れたETFがあります
もうお分かりの人も多いと思いますが、
私のコアETFであるVTIです
関連記事
10年後のサイドFIREに向けて、
インデックスはVTI、高配当はVYMをコアとし、
目標年数に近づくにつれVYMの比率を上げていくという、
ハイブリッド投資方針に、
自信を深める結果になりました
関連記事
ではまた(/・ω・)/
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